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消された上限約200万円の管理費削減案

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 総会で予定されていた200万円近い管理費削減案。

「『詳細な金額は伝えなくても、理事会が何をしているのか、何をしようとしているのか、管理費削減を実現したことを区分所有者に伝えましょう。』第2回理事会で合意していたはずの話が消えてしまい、区分所有者の皆さんに申し訳ない。理事会執行部には怒りを感じます!」と辞任した理事は語気を強めた。

 

不足する修繕積立金

管理会社の試算でも通常の大規模修繕を7号棟で行った場合、修繕積立金が不足する可能性が高いと判断している。対応策として、修繕積立金を値上げする、一時金を設定する、工事の規模を縮小する、修繕積立金が貯まるまで工事を延期するなどが挙げられている。

 

急がれる管理費削減

そんな状況の中、修繕積立金の値上げや一時金は住民に受け入れられにくい。管理費をできる限り削減してその余剰金を修繕積立費にまわすことが7号棟の最重要課題の一つとして考えられていた。

 

水面下で進めらていた管理費削減案

「管理会社の現場職員の方も修繕積立金不足を懸念していました。管理会社としては利益を確保しなければならない立場だったのでしょうが、発起人会の時から真摯に7号棟のことを考えてくれいました。」辞任した理事は続けた。「この現場職員の方とは1年くらい7号棟のマンション管理について話をしていました。理事会設立時に他棟ではどれくらいの管理費削減ができたのか、そして同程度の削減が7号棟でも可能なのか、試算やスキームについて何度も打ち合わせをしました。」

 

「『理事会が設立したのだから、最初の総会で管理費削減を達成したい。協力お願いします。』まだ区分所有者側で予算精査もしていない状態での無理な申し出に、職員の方は『難しいかもしれませんが次年度予算の削減を会社にかけあってみます。』と答えてくれました。そして、最終的に管理会社報酬分の10%(200万円)を上限に調整するところまで協力を得ていました。これが第2回理事会の前になります。」

 

具体的な管理費削減スキーム

辞任した理事によれば、次年度の管理委託更新契約は10月1日からのため、9月末の3ヶ月前、6月末までには予算を精査し、値引き交渉をする必要がある。しかし、時間が足りない。暫定的に管理会社報酬分の10%までの値引きをしてもらい、その次の年度に向けて予算を精査し、各項目ごとの値下げや、受けるサービスの削減などで、具体的な管理費削減案を作成し、管理会社と交渉する予定だったという。

そして、この管理費削減スキームを第2回理事会で発表し、他の理事役員と話し合ったという。その中で、上限200万円という金額は具体的な数字として合意されていないため、総会では出さないほうがいいとの意見もあり、金額を伏せた状態で管理費削減スキームを説明するという合意がなされてたという。

 

年単位の遅れは100万単位の損失

「この管理費削減スキームは、オーナーズ会と理事会の両者にとってネガティブなものではありませんでした。それにもかかわらず、理事会執行部がこの話をなかったことのように扱ってしまったことは、本当に理解に苦しみます。そして何より、7号棟区分所有者にとって、この規模の管理費削減の遅れは年単位では100万円単位の損失になるのです。理事会執行部の責任問題にもなるかと思います。」と辞任した理事は語った。

 

住民の利益を無視

住民のために設立され、管理費から役員報酬を受け取っている理事会役員が、住民の利益になるはずの管理費削減スキームの説明を総会で行わなかったことは、住民の利益を無視した行為とも考えられる。急遽、説明できない理由が出てきたのかもしれないが、その場合、住民への説明義務はあるだろう。

 

今後、住民は今回の事案のように自分たちの利益が無視され、管理費が無駄遣いされないよう、常に理事会の動向を注視していくことが重要だ。

 

次回は、リビエラウェディングのホテル無許可営業について、リビエラリビエラリゾーゾの過去のコンプライスに関する事件・問題等を検証、マンション住民への影響を配信予定。