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シリーズ迷走する理事会① 分裂する理事会

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2月、第2回理事会で波乱は起こった。会中に理事の一人が辞任を口にして途中退席をした。

 

理事会の役割

オーナーズ会の旅館業法違反行為をめぐって、どのように総会で住民に説明するかを話し合っていた最中だった。

辞任を口にした理事は、オーナーズ会の旅館業法違反行為について行政と話を進めていた人物であり、今回の理事会設立や管理会社との予算削減交渉に主体的に関わっていた。

「怒りしかありません。」そう語り始め続けた。「今回の理事会の役割は、前身の発起人会の路線を継承して、現在の予算の精査と削減(そこで削減できる資金を不足するであろう積立修繕金に回して7号棟のマンション予算を厚くすること)、不十分だったマンション管理情報の住民との共有、総会運営とマンション管理を住民主導で行うことが目的だったはずです。ちゃんと第8回発起人会議事録を確認してみてください。」

 

第2回理事会の目的

第1回理事会で合意されていたことがあった。迅速な予算精査。そして、民泊と深い関連性があると考えられていた「オーナーズ会の旅館業法違反行為」と3月15日から受付開始となる新民泊法案に対する理事会対応の確認だった。

 

3月15日前にマンションとして「民泊を禁止する」という意思を明確にするため、総会での民泊禁止に関する使用細則の制定が必要だった。そのため、第2回理事会が総会前最後の理事会となっていた。

 

出席理事は8名中5名(1名は管理会社)だった。このうち2名が第1回理事会を欠席しており、その内容についても未確認のままでの出席であった。*だだし、この欠席理事のうち1名には前年12月に延期になった臨時総会後にオーナーズ会の旅館業法違反について話がされていたという。

 

理事役員の異なる理事会へのスタンス

理事長・副理事長を選出後、管理会社より予算案の説明がありその後、オーナーズ会の旅館業法違反への対応の話に進んだ。

 「理事会設立のきっかけとなった第8回発起人会の議事録を確認してから、理事会役員に立候補してるわけで、輪番制でもないのですから、予算の精査や管理に関わる情報公開が理事会役員業務と分かっているはずです。にもかかわらず、予算書を見るなり『専門家じゃないのでわからない』などと発言する理事、『オーナーズの件は〇〇さん(辞任した理事)が保健所行ってさらに確認を』など、区分所有者のために自らマンション管理について学び、時に行政や法律家に相談し、正確な情報をもとに区分所有者主導のマンション管理をしていこうという気が全く感じられない。このままでは全部自分一人で抱え込んで、その情報の正確性などの担保していかなくてはならない。年間7500万円近い予算のマンション管理を自分一人の責任では追い切れない。」会中何度もそんな思いになったと辞任した理事は語る。

 

意見統一ができず対立、そして分裂

オーナーズ会の旅館業法違反の議論は何時間も話が続いた。

「私以外の理事は行政にも法律家にも事前に相談もしていないので、何の具体的な情報も持っていない、法的見解を意見できる状態にない。専門家でもないですから専門的な見地から意見もできない。一応、理事会は合議制の多数決ですから他の理事にもその都度意見を聞きますが、具体的な話になると『時間をかけましょう。』『分からないので先延ばししては?』と繰り返すばかりです。しかし、総会はすぐですし、民泊関連事項は区分所有者にとって重要事項です。少しずつ総会で区分所有者へ説明できる形に近づけていきましたが、詰めの部分で意見統一がはかれない。」

 

「このまま話していても各理事が持っている情報量も知識も違います。やはり専門家に任せてみてはどうですか?」

 

「 この一言が出席理事のうちの一人のプライドを傷つけてしまったのかもしれませんね。」と辞任した理事。

 

この発言に反発した理事の一人の発言が引き金となって、その場で理事辞任を表明して途中退席してしまった。*具体的な内容は音声記録等で確認が取れないため筆者の判断で掲載しないこととした。

 

「情報量や知識の違いを口に出してしまい。それで不快に思われた理事もいたかもしれませんが、それでも『区分所有者のために何ができるのか、何をするのか』が理事会では優先されると今でも思っています。」と辞任した理事は締めくくった。

 

 迷走する理事会

 そして、この理事の辞任をきっかけに理事会の迷走が始まっていった。

*シリーズ迷走する理事会②情報隠蔽に続く

 

*第1・2回理事会を欠席されている理事の一人は、体調不良という理由で理事会に出席できず、逗子マリーナマンション問題について頻繁に行政・法律相談を利用し、発起人会ではオーナーズ登記簿などの資料提供等により様々な場面で住民のために協力しており、記事中のような「行政にも法律家にも事前に相談もしていない」という表現は適用されないと、辞任した理事より話を聞いている。